米国における同時多発テロ事件の影響
− IT技術というもう一つの側面から−
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2001年9月11日午前8時45分(現地時間)、ボストン発ロサンゼルス行きのアメリカン航空11便(ボーイング767型機)が、ニューヨークのマンハッタンの象徴である世界貿易センターの北側タワーに突入しました。これがその後の信じられない大惨事の始まりでした。事件の詳細は既に皆さんもよくご存知のことと思いますので、今回は偶然にも私の家族がこの事件の影響を受けたことで改めて感じた、マスメディア、インターネット、メールの特徴についてお話をしようと思います。
私の家内、長女と長男が今月3日からアメリカへ旅行に出かけました。彼等はSan FranciscoからSeattle、Vancouverと西海岸を北上し、家内は12日にVancouverから、子供たちはその後Las Vegas、Grand Canyonを経由してLos Angelesから16日に日本に帰国する予定でした。
もともと今回は、旅行中のコミュニケーションは電話ではなく電子メールでおこなおうということでノートPCを持参することを考えていたのですが、訪問する土地はおおむね大都会なのでいわゆるインターネット・カフェぐらいはあるだろうということで、ノートPCも持参せずIT技術の実態を肌で感じてこようということになりました(インターネット・カフェとは、喫茶店のようなスペースに多くのPCが並んでいて、それほど高くない時間制の料金でお茶などを飲みながら店内のPCでネット・サーフィンをしたり、作業をしたりすることができるところで、最近は日本でもかなり見受けられるようになりました)。メールのプロバイダーとして今回は、無料のマイクロソフトHotmailを使うことにし、彼等が通常使用しているプロバイダー宛てのメールも各自のHotmailのアドレスに転送する手続きもして、いよいよ出発です。(続く)
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